こんにちは!ケイタムです!
この記事では、未経験からWebマーケティング職への転職方法を解説します。
僕は新卒でECサイト運営会社に入社し、現在はWeb広告代理店にてWebマーケターとして働いています。
かくいう僕も転職した当時は「Webマーケティングって響きはかっこいいけれど、何をやる仕事なのかよく分からない!」とも感じていました。
今まさに転職を考えている皆さんへ、Webマーケティングという仕事の中身を整理し転職のガイドとなるような情報を伝えられたらと思います!
Webマーケティングへの転職に関するWebサイトは企業が運営するサイトが多いですが、ここではポジショントーク抜きで自身の体験を交えた生の情報をお伝えします!
目次
未経験からのWebマーケティング転職ガイド
まずそこから分かりやすく解説しますね。
Webマーケティングとは、一言で言い表すと
「Web上で集客をして、売上を伸ばすこと」
です。
これに関わることは全てWebマーケティングの領域に含まれます。

なるほど!
でもそれってめちゃくちゃ範囲広いじゃん!具体的にイメージできないよ
ですよね。。
実務としての「Webマーケティング」は大きく次の3つの領域分けることができます。
シンプルですが超重要なので覚えておいて下さい!
- サイト運営
売上を伸ばすための戦略立案と実施
SEO対策などを施し検索の上位に表示させることによる集客 - 広告
ユーザーに広告を見せてサイトに誘導することによる集客 - SNS
公式アカウントのフォロワーを増やしたり、ユーザーに商品・サービスについて発信してもらい売上の拡大に繋げる
それぞれの領域の具体的な仕事内容を図解するとこんな感じです↓↓

この3領域すべて自社でやっているところもあれば、広告やSNS領域は代理店に委託したり、サイト領域はコンサルを雇ったりと、会社によってパターンは様々です。
【たとえて解説】パン屋さんの場合
例えばあなたが街にパン屋さんを開いたとします。
では美味しいパンを作る技術さえあれば売上は自然とグングン伸びるかというと、、、NOです
①お客さんにお店のことを知ってもらう
②来店してパンを買ってもらう
③お客さんが満足すれば口コミなどで評判が広まる
このループが上手く回ってくるとお店を知る人が増えて、さらに売上が増えて、という好循環が生まれて徐々に人気店になっていくのです。「たまたま店の前を通った時に気になって」とか「人から紹介されて」といった理由でお店を知る場合もあるでしょう。
「Webマーケティング」とは単純にこれら3つがWeb上の行動に置き換わっただけです。
- チラシや雑誌での紹介⇨Web広告や検索結果
- お店での接客と販売⇨サイト運営
- 口コミ⇨SNS


使う道具が変わるだけで、新しい何かが生まれているわけではないんだね
なおこの3つの中で起点となり最も重要なのは「サイト運営」です。
サイトでどういう商品を売り出すか、ブランドイメージの打ち出し方、キャンペーン企画などがあってこその広告やSNSだからです。そのため、一般的にこの「サイト運営」がWebマーケティングの上流として捉えられます。
マーケティングという言葉の解釈は人によって違う可能性があります。
未経験からWebマーケターになる手段3つ


Webマーケターになるには、どういう選択肢があるの?
- 現職でWeb販促に関わる部署に異動する
- 事業会社に転職する(Web上で商品・サービスを展開する会社)
- 代理店やコンサル会社に転職する(企業のWebマーケティングを支援する会社)
いづれかの方法で広告/サイト運営/SNSどれかの活動に携わることができれば、あなたは「Webマーケター」です。
では、それぞれのメリット/デメリットをみていきましょう。
①現職でWebマーケティングに関わる部署に異動する
現在勤めている会社がWeb関連事業を展開している場合、可能であれば部署異動の形でWebマーケティングの経験を積むことができます。
メリット
現在の給与水準・待遇を維持できる/現職に在籍したまま将来の転職に向けた実績作りができる
デメリット
部署異動が可能かどうかは会社による
未経験での転職の場合、やはり給与水準や待遇が現在より下がる可能性は覚悟しなければいけません。今働いている会社の環境に不満がないのであれば無理に「転職しなければやりたいことは叶えられない」と視野を狭めるのではなく、部署異動も考慮に入れることもオススメです。
また将来的に転職を既定路線と考えている場合も、たとえ小さくとも実績があった方ベターです。転職を急ぐあまり採用のハードルが低い代わりに人手不足で労働環境の悪い会社に入社を決めてしまってはあとあと後悔する結果にもなりかねません。
②事業会社に転職する(Web上で商品・サービスを展開する会社)
事業会社とは、自前の商品・サービスを有している会社のことです。「自社ではプロダクトを有していない代理店やコンサル企業の逆」と捉えた方が理解しやすいかもしれません。商品・サービスを消費者に提供する会社=事業会社なので、BtoC企業は必然的にすべて事業会社に分類されます。
メリット
マーケティングの上流に関わることができる
デメリット
社内調整などの雑務が中心となり、想像するようなマーケティングの仕事ができない可能性がある
Webマーケティングの目的は「集客と売上」でしたよね。つまり、マーケティングの主役は実際に商品・サービスを販売する事業会社です。事業会社では自社の商品をいかに世の中に浸透させて売上を伸ばせるか、というWebマーケティングの一番根幹となる領域に関わることができます。
一方でマーケティング部署であっても実務的な意味でどこまでマーケティング活動に関われるかは、会社によって実に様々です。商品開発だけ行って、マーケティング活動は知見のある代理店に任せるという会社も多いです。その場合、仕事内容は代理店との橋渡し役や予算調整など雑務が中心となり、期待したようなマーケティング活動に関われない可能性があります。特に大企業であればあるほど、一人一人の裁量が小さくなる可能性が高まります。
③代理店やコンサル会社に転職する(企業のWebマーケティングを支援する会社)
広告代理店やコンサルなど、企業のマーケティング活動を代理で請け負う会社に転職する方法です。マーケティングを専門とする会社なので、スキルを身につけるには最も効率的と言えます。
メリット
専門的なマーケティングスキルを効率的に身につけることができる
デメリット
業務過多になりがち/部分的にしかマーケティングに関わることができない可能性がある
会社の規模によるのですが、特に大手の事業会社であればマーケティング活動は代理店と手を組んで行う場合がほとんどです。そして実行部隊は代理店なので、マーケティングの前線を担う仕事に携われる点が魅力です。専門性やスキルも一番早く身につくでしょう。
一方で、代理店にとっては事業会社こそお金を出してくれるお客様であり立場は上。お客様の意向にしたがって預かった予算の中で、最大のパフォーマンスを出すことが代理店の仕事です。
無理難題が降ってくることもありますし、仕事はキツくなりがち。また委託された領域だけが担当範囲となりますので、広告領域には関われても、サイト運営にはタッチ全体が見えないなどといった注意点もあります。

Webマーケティングの転職においては「事業会社」と「代理店」どちらを選ぶかはしっかり考えなきゃいけないポイントなんだね
会社の選び方


「転職」することに決めてるんだけど、どういった会社を選ぶのが良いんだろう??
「あなたがWebマーケティングの仕事を通じてどのような人間になりたいか」によって最適な選択肢は異なります。
主な例はこちら↓↓
マーケティング戦略を描いて実行する「Webマーケター」になりたい
- 代理店・コンサル
- 事業会社(特にベンチャー)
「Webマーケティング」そのものに興味があり、広告やSNSなど特定の領域ではなくマーケティング全体に関わりたい人は、上流のサイト運営から下流の広告/SNS発信にまで関わることが理想です。代理店でも事業会社でも、上流から下流まで関われる会社かどうかを求人票でチェックしましょう。
また、事業会社であれば、ベンチャーがオススメです。
理由としては、
①大手企業の場合は未経験の募集がそもそも少なく、「代理店経験者」と条件にしている場合がほとんどだから。2-3年代理店に勤務し経験を積んだあと事業会社に転職するというパターンが現実的で、実際に多いです。その場合もできる限り携われる領域が広い代理店を選んだほうが良いでしょう。
②ベンチャーであれば一人一人の裁量が大きいため当然携われる領域も広くなるから。ただし社員10名程度のスタートアップですと即戦力が求められるので、中規模のベンチャーなどが狙い目です。
ブログなど将来的に自分で稼ぐためのスキルを身につけたい
- サイト領域に特化した代理店
- 事業会社(サイト運営に携われるポジション)
将来的にブログを運営して自分で稼ぐために必要なスキルを身につけたいのであれば、自社サイトやオウンドメディアなど「サイト運営」に関われる職種がベストです。本業で学んだスキルを副業にも生かすことができ一石二鳥です。toBよりもtoCを扱う企業がよいでしょう。
気をつける点としては、会社としてのサイト運営はチームワークが大事なので調整力やコミュニケーション力が求められます。
広告/SNSに興味がある
代理店
特定の領域に興味があれば、それぞれの領域に特化した代理店に入ることで専門的に業務にあたることができるためベストです。
事業会社の場合は小〜中規模の会社ですと人材が限られるので他の業務をやりながら片手間で広告やSNS運用をやる場合が多いでしょう。逆に資金に余裕がある場合は知見のある代理店に外注するので、そもそもあまり募集がなかったりします。
転職を成功させるための5つのポイント

Webマーケティング会社に転職できればどこでもいいわけじゃないんだよな。
自分の希望にピッタリな会社を見つけるにはどうしたらいいの!?
- まず自分がWebマーケティングの中で何をしたいかを明確にする
- 「自分のしたいことと合致する求人が欲しい」とエージェントに伝える
- 会社の規模も重視する
- 一回の転職ですべてを叶えようと思わない
- (代理店への転職の場合)一人あたりの担当社数を確認する
①自分がWebマーケティングの中で何をしたいかを明確にする
サイト運用/広告/SNSあるいはWebマーケティング全体、どの領域に関わりたいかをまず決めましょう。でないと、なんとなく会社を選んで転職失敗、という結果となる可能性があります。
②「自分のしたいことと合致する求人が欲しい」とエージェントに伝える
一口にWebマーケティングと言っても、業務範囲は本当に会社によってバラバラ。しかも求人は星の数ほどあります。自分の希望に合った求人と出会える確率が上がるよう、エージェントには①で決めた自分のしたいことをはっきりと伝えておきましょう。
入社してから「これじゃなかった」とならないように、、!
③会社の規模を重視する
大企業になるほど裁量は小さく、ベンチャーの方が裁量が大きく関われる領域も広くなるので成長が早く仕事も面白いです。ただ福利厚生は大企業の方が良いので、そこは自分の理想とするワークライフバランスと相談ですね。
④一回の転職ですべてを叶えようと思わない
2-3年後に次の転職をする前提で、実績稼ぎのために一度転職するのもこの業界では一般的です。その方がより良い条件で自分の理想を手に入れられる可能性が高まりますよね。
⑤(代理店の場合)一人あたりの担当社数を確認する
1社だけを担当することは稀で、通常は複数社を担当します。しかし会社規模の小さい会社ほど、クライアントもマーケ予算の小さい中小企業が多くなります。すると利益を確保するために一人あたりの担当社数を増やす必要が出てくるのです。これは業務過多に繋がるので、事前に確認しておきましょう。求人票には載っていないので、面接時か転職エージェント経由で聞きます。
こんな人がWebマーケティング職に向いている

- コミュニケーションが苦じゃない
- 好奇心が強い
- 数字が苦手じゃない
- 商売に興味がある
- Webの将来性に魅力を感じる
WEbマーケティング職はよくエンジニアやデザイナーといったクリエイティブ系の仕事に近いイメージを持っている方も多いのですが、営業の仕事に近いと考えた方が良いです。関係する人とのコミュニケーションは頻繁に発生しますし、売上を追いかける仕事です。
逆にいうと、営業関連の仕事してきた人はその経験がそのまま転職のアピールにできます!
またトレンドの移り変わりが激しい業界なので、新しい情報をキャッチする好奇心の強い人は適正バッチりです。数値データを毎日見る仕事なので、数字に苦手意識がないほうが良いですね。
最後に、Webの可能性に魅力を感じる人はそれ自体がモチベーションになるでしょう。新しいプロダクトが日進月歩で生まれています。Web上でのビジネスはまだまだ発展する余地があり、これからも進化を続ける刺激的な業界であることは間違いありません。

業界が成長しているということは、それだけ人が必要になるということ!
飛び込むなら早い方がチャンスだね!
スクールには通うべきか
基本的には必要ありません。
なぜかというと「販売する商品やサービスがあって目の前に現実的な課題がある」
マーケティングはそこから始まるものだからです。
例えばパン屋とカフェだったら、商品も店舗の形態も狙うべきターゲットもすべて異なりますよね。取るべきマーケティング手段も当然異なります。
座学でマーケティングを学ぶのは、大学の商学部で学ぶのと同じようなものです。商学部を出た人がビジネスで活躍しているかというと、決してそうではないですよね。
マーケティングは実践を経験することが最も早く成長する方法です。
ただし、お金と時間に余裕があれば受けることでマーケティングのフレームワークを学んでおけば、転職後の成長スピードを上がる効果はあると思います。
求人の見つけ方
Webマーケティングだけに特化した転職サービスはありません。
なので転職エージェントや転職サイトに登録して、Webマーケティングの求人を探します。
- リクナビエージェント 定番
求人数が圧倒的1位の転職エージェント。他にない案件も多数あるためまず最初に登録すべきエージェント。 - マイナビエージェント
サポートが充実している大手エージェント。 - doda
求人数は国内第2位。リクナビよりサポートはしっかりしています。 - Green
IT業界専門の転職サイト。レジュメを登録して置くことで企業側から「気になる」というアプローチが届くこともあり。
エージェントと面談する際は必ず、
- 自分のやりたいこと
- 事業会社・代理店どちらを希望するか(もちろん両方でもOK)
- 会社規模
を伝えて下さい。
エージェントは人材紹介のプロですがWebマーケティングのプロではないです。向こうも業界についてよく分かっていないという前提で希望をちゃんと伝えないと、希望からズレた求人ばかり紹介されてしまう可能性があるので気をつけて下さい。
体験談

僕自身、社会人5年目だった約3年前に未経験でWebマーケティング業界に転職しました。当時は正直Webマーケティングが何なのかよく分かっていなくて、エージェントの人に勧められれるままWeb広告の代理店に転職しました。
もともと分析などが好きだったのでWeb広告運用の仕事は楽しく、また運よく未経験に優しい会社に入れたので結果的に満足しています。
ただ広告運用に特化した仕事をしていると、「サイト領域のWebマーケもやってみたいなぁ」と思うこともしばしば。でもサイト領域に関してはタッチしてこなかったので転職すると未経験になっちゃうし、とちょっと後悔もあります。
自分と同じようなそんな経験をする人を少しでも減らせたらなという思いでこの記事を書きました!
まとめ
- Webマーケティングとは…
「Web上で集客をして、売上を伸ばすこと」 - Webマーケティングの3領域
①サイト運営
②広告
③SNS - 未経験からWebマーケターになるための選択肢
①現職でWeb販促に関わる部署に異動する
②事業会社に転職する(Web上で商品・サービスを展開する会社)
③代理店に転職する(企業のWebマーケティングを支援する会社) - 会社の選び方
「自分がWebマーケティングの仕事を通じてどのような人間になりたいか」から逆算し、それが叶えられる会社の求人に応募する - 転職を成功させるための5つのポイント
①まずは自分がWebマーケティングの中で何をしたいかを明確にする
②「自分のしたいことと合致する求人が欲しい」とエージェントに伝える
③会社の規模を重視する
④一回の転職ですべてを叶えようと思わない
⑤(代理店への転職の場合)一人あたりの担当社数を確認する - こんな人がWebマーケティング職に向いている
・コミュニケーションが苦じゃない
・好奇心が強い
・数字が苦手じゃない
・商売に興味がある
・Webの将来性に魅力を感じる - スクールには通うべきか
基本的には必要なし - 求人の見つけ方
転職エージェント/転職サイトに登録する
それでは、みなさんの人生が前向きになることを祈って!
See you next time!
そもそもWebマーケティングって何なのかよく分かってない…