こんにちは、ケイタムです!
僕は4年前に未経験でWebマーケティング業界に転職し、現在は広告代理店で誰もが知っている大手企業をはじめとしたWebマーケティングの支援を行っています。
自分も転職する前は「Webマーケターってどんな人なのかよく分からない!」という状態でした。
エンジニアだったら職人気質な人が向いているし、営業だったらコミュニケーション力の高い人が向いているというのは分かる。じゃあWebマーケターは?と言われると「???」でした。
業界の中の人目線で、Webマーケティングはどんな人に向いているのか、解説していきます。
目次
Webマーケティングに向いている人/向いていない人リスト

次のような人はWebマーケティングに向いています。
- 「自分が価値を感じるコトやモノを多くの人に広めたい」という思いがある人
- 数字が苦手ではない
- コミュニケーションが苦手ではない
- 好奇心が強い
- 売上数値に関心がある
- インターネットやSNSの可能性に魅力を感じる
またその逆が、適性の面で少し弱いかもしれない人です。
- 自分が楽しめればそれでいいという人
- 数字に拒否反応がある
- 仕事ではできる限り人と接したくない
- 世の中で流行っているものや自分の知らないことに興味がない
- 金儲けには全く興味がない
- デジタルに弱い
①「自分が価値を感じるコトやモノを広めたい」という思いがある人
Webマーケティングの仕事の本質は「人に価値を提供すること」です。
価値あるモノやコトを多くの人に提供して、喜んでもらう仕事。そこに魅力を感じるのであれば、この後説明する細かい能力や性格を抜きにして、Webマーケターとして一番大事な適性があると思います。
株式会社WACUL取締役で、Twitterなどでデジタルマーケティング の専門家として多くのフォロワーを抱える垣内勇威氏は著書で次のように語っています。
デジタル世界は「顧客主導」なので、大企業が発信しているかどうかはまったく関係なく、顧客に価値を提供しているかどうかで勝負が決まります。
『デジタルマーケティングの定石』より
確かに、仕事としてWebマーケターに求められるミッションは売上を上げることです。そのためにブランドや商品をPRします。
大事なのは、人は商品に価値を感じるから購買行動を起こすのだということ。売上とは、商品の価値がユーザーに伝わった結果として付いてくるものです。
ただ、そのためには「自分がいいと思うから他人もいいと思うはず」という自分本位の考え方ではダメで、マーケターは徹底的にユーザーの行動や思考について調べて考えます。
ターゲットのユーザーがどういう人物像でどういう生活をしているか「どういう風に商品やサービスをPRすればその人が価値を感じてもらえるかな」という他人志向で考えられることがWebマーケターの大切な素質になってきます。
例えばある食器洗い機のマーケティング担当として、売り出し方を考えることになったとしましょう。食器洗い機にはどういった価値があるでしょうか。メインのターゲットは子どものいる家庭の主婦になりますね。
「食器洗い機を使えば食器を手洗いする時間が節約でき、水道代も節約できる」
これだけではまだ企業目線、つまり自分本位の価値観です。手洗いする時間をそんなに負担に感じていないかもしれないですし、水道代の負担もそこまで気にしていない人も多いでしょう。そのために高価な家電を買うのは価値として見合わないと感じる人も多いはずです。
そこで例えば
「食器洗い機を使えば、今まで手洗いに使っていた時間だけお風呂でゆっくり一日の疲れを癒せる」
「この食器洗い機を使っていると周りの人に言えば、先進的なエコな暮らしをしているイメージが手に入る」
こういう打ち出し方をすれば、商品が持つより具体的な価値を多くの人に伝えることができるのではないでしょうか。こうした施策を考えるのがマーケターの仕事です。
このように、売上という数字にこだわる以前に、ユーザーに価値を提供したいという意思がWebマーケターとして最も大切なことです。
②数字が苦手ではない
Webマーケティングは日々数値と向き合う仕事ですので、数字に強い人は適性があります。
具体的には
- サイトを訪問したユーザーの数
- そのうち購入まで至った人の割合
- 売上金額
- 広告が表示された回数
- 広告をクリックした人の割合
- メディアごとの訪問者数の割合
といった数字データを扱います。
とはいえ数学ではなく算数のレベルなので難しい計算はないです。決して数字に強くなければいけないわけではないので「数字が苦手じゃない」という表現にしました。
難しい計算能力が求められるというより、日常的に見なければいけない数字の量が多いという感じです。
数字に拒否反応がない方が良いという意味ですね。
数字に抵抗感が強い人は、ややストレスを感じる場面が多いかもしれません。
③コミュニケーションが苦手ではない
マーケティングというとメディアを使って大々的なプロモーションを打ったりといった華々しいイメージがあるかもしれませんが、実際は細かい雑務が多いのが現実です。
(そういった細かい業務の積み重ねの先に、プロモーションの成功があるといった方が正しいかも)
そして、プロモーションを実施する過程では社内外問わず多くの人との協力が必須です。そうした人たちとの連携を行う上で、コミュニケーション力が必要になってきます。
※垣内さんの引用※
安心して欲しいのは、営業のように商品を売り込むために「高度な話術」としてのコミュニケーションが必要なわけではありません。求められるのは、周りの人と協力して仕事を進めるためのコミュニケーション力ですね。
高度なコミュ力が必要というわけではないので「コミュニケーションが苦手じゃない」という表現にさせてもらいました。
④好奇心が強い
テクノロジーの進歩によりトレンドの流れが非常に早い業界ですので、自分の知らないことや新しいことに興味がある人は向いています。
SNSのトレンドについて考えてみると分かりやすいですね。
昔mixiというSNSが流行りましたが、廃れてFacebookが主流になりました。そのFacebookも今は一部の人だけがアクティブに使っている状況で、主流のSNSはInstagramに移りましたね。
そのInstagramだってコロナ禍に端を発したインドア需要の高まりで今後どうなるか分かりません。海外ではTiktokがメジャーなSNSであったり、clubhouseという新しいSNSも誕生しました。
マーケティング活動は人が集まる場所に向けて行うものですので、こうしたSNSの流行などはまさにWebマーケターの仕事にダイレクトに関わってくる領域です。
SNSに限らず人の行動パターンや移り変わる世の中トレンド、逆に心理学など普遍的な学問など、いろいろな対象に興味があると、それだけWebマーケターとしての強みが発揮できます。
⑤売上数値に関心がある
マーケティング活動の最終的な目的は売上を上げることです。そのため数字を伸ばすことが好きな人は向いています。
そのため、素敵な広告を作って人を感動させたいというアーティスティックな意欲だけを持ってWebマーケティングの仕事に就くと「思っていた仕事と違う」という結果になってしまうかもしれません。
いろいろな企業が感動的な動画広告を出したりするのは、ブランド認知度を高め、サービスを利用してもらうことで売上拡大に繋げるという意図があるからです。
コピーライティングやWebデザインのようなクリエイティブな職種であっても、売上という目的を念頭において仕事しなければいけない点は、覚えておいてほしいです。
⑥インターネットやSNSの可能性に魅力を感じる
WebマーケティングはインターネットやSNSといったテクノロジーを使って行うものですので、最新テクノロジーに興味がある人は向いています。
Googleのおかげで情報収集が格段に楽になりましたし、iPhoneをはじめとしたスマートフォンの普及のおかげで生活はガラリと変わりました。
LINEのおかげでコミュニケーションはより手軽になり、ネット上に邪魔なくらい広告が溢れるおかげでたくさんの面白い記事を無料で読むことができるようになりました。
こうした新しいテクノロジーや、それによって生まれた仕組みのおかげでたくさんのメリットを享受できています。それらを肯定的に感じられて、これからも進化していくことに魅力を感じられるのであれば、Webマーケティングは面白い仕事だと感じることができるでしょう。
まとめ

それでは、この記事のまとめです。
- 「自分の好きなコトやモノは多くの人に広めたい」という思いがある人
- 数字が苦手じゃない
- コミュニケーションは苦手じゃない
- 好奇心が強い
- 売上に興味がある
- インターネットやSNSの可能性に魅力を感じる
- 自分が楽しめればそれでいいという人
- 数字に拒否反応がある
- 仕事ではできる限り人と接したくない
- 世の中で流行っているものや自分の知らないことに興味がない
- 金儲けには全く興味がない
- デジタルに弱い
ここではWebマーケティングに向いている人を紹介しましたが、会社の社風によって求められる適性が大きく変わる部分もあります。Webマーケティングとしての適性以外にも、選考に進む際には会社との相性もよくチェックするようにしましょう!
「未経験でWebマーケティングに転職したい、自分は向いているかな?」
「転職で失敗したくない。適性を知りたい!」