大手かベンチャー、Webマーケティング転職するならどっち?【自分に合った会社を見つける方法】

こんにちは!ケイタムです。

経験者から見て、大手か中小のベンチャーかWebマーケ転職するならどちらがおすすめ?
キャリアや働き方にどんな違いはある?

この記事では、こうした疑問に答えていきます。

僕は新卒でECを運営するベンチャー会社に入社したあと、未経験からのWebマーケティング業界に転職して、今は大手の広告代理店にてみなさん知っている有名企業を中心に多くの会社のWebマーケティング支援を経験してきました。

ベンチャーと大手企業の両方を経験してきたので、それぞれのメリットとデメリットを業界の中の人の意見として説明しますね。

大手かベンチャー、Webマーケティング転職するならどっち?

Webマーケティングの仕事は、会社の規模によって仕事内容や待遇が大きく変わってきます。
大手か中小・ベンチャーのどちらを中心に見ていくかは非常に重要です。

理由は、マーケティング活動というのは専門部署をおかなくても、営業など他の部署が兼任することも可能だからです。

商品の開発やそれを売る営業は事業にとって入口と出口ですから、会社にとってなくてはならない部署ですよね。

でもマーケティングは「商品・サービスがより効率的に売れる仕組みづくりを構築すること」が目的。

なので立ち上がったばかりの会社にとっては優先度が高くないのです。

会社規模によるマーケティング専門部署の必要性はおおむね次のような位置付けという認識が良いでしょう。

小規模の会社:なくても良い
中規模の会社:事業を拡大するために必要
大規模な会社:とても重要

もちろん立ち上げ時から巨額の資金調達を行い、当初から全国的な展開を目指すスタートアップなどは、会社規模が小さくともマーケティングは重要になってきますので、あくまで目安と捉えて下さい。

まずはWebマーケティングの業種選びが重要

会社の規模の前にWebマーケティングへの転職でまず考えたいポイントが「事業会社」と「支援会社」のどちらを選ぶか、です。

事業会社とは

自社の商品・サービスを展開する企業。マーケティング活動の主体。
例)コカ・コーラやユニクロ、ドコモ、Googleなど。

日常生活で目にする機会のある会社(BtoC企業)はほぼこの事業会社に該当します。

支援会社とは

広告代理店・コンサルなど、事業会社のマーケティング活動をサポートする企業。
例)電通、サイバーエージェント、IMJなど

総合代理店を除いて、広告専門、SNS専門、Web制作専門などそれぞれ専門領域に特化して事業展開している会社がほとんどです。

大手と中小ベンチャーそれぞれのメリット・デメリット

大手と中小ベンチャーそれぞれのメリット・デメリットを解説します。
なお、未経験でのWebマーケティング転職の場合、おすすめは「大手の支援会社」です。

まずは事業会社から。

【メリット】
・マーケティング部が主体性を持って活動できる環境が整っており、学べることが多い。
・雇用や給与の安定性が高く、ワークライフバランス◎
・有名企業であれば、将来的な転職にも有利

【デメリット】
・職務が細分化されており、昇進しないと裁量のある仕事ができない
・異動もあるため専門性が育ちにくい
・採用にあたって経験者を応募条件にしている会社が多い

【メリット】
・一人一人が任せられる裁量が大きく、若くして大きなマーケティング経験が積める
・部門間の壁が低いため、マーケティング以外の部門との連携など、ビジネス全体を学べる。将来的に起業や独立を考えているのであれば学べることが多い
・経営者に認められれば、早くにキャリアを引き上げられる可能性がある

【デメリット】
・マーケティングの地位が低い会社では、待遇が悪く消耗してしまう可能性がある
・社内にノウハウを持った人がおらず、成長したくても学びとれる人がいない可能性がある
・大手と比べ予算が小さいため、実行できるマーケティング施策に限りがある
・会社のネームバリューの点から、転職で有利に働かない

中小ベンチャーの事業会社は入る会社次第で、主体的な人には大きく成長できるチャンスがありますが、逆に受け身な性格の人にはデメリットの方が大きいです。

大手の事業会社は働くメリットは大きいのですが、やはり経験値が求められる点で採用が狭き門であることが転職のネックです。


続いて支援会社について。

【メリット】
・Webマーケティングの専門性が育ちやすい
・規模が大きな案件に関われ、将来に生きる経験をつみやすい
・有名企業であれば、将来的な転職にも有利
・未経験者でも比較的入りやすい

【デメリット】
・特定分野の専門性が磨ける反面、総合的なWebマーケターとしての知見は育ちにくい
・ある程度標準化された業務が多く、裁量が大きい仕事を行うにはキャリアを積む必要がある
・事業会社と比べると、ワークライフバランスは良くない

【メリット】
・優秀な人の絶対数が少ないため、実績をあげられれば早くから活躍できる
・大手よりも一人一人に任せられる裁量が大きい
・もし社内に有名なスペシャリストがいれば、その人から直接学べるチャンスがある
・未経験でも入りやすい

【デメリット】
・一人一人の仕事量が多く、ワークライフバランスは悪い
・小さい規模の案件が多く、大きな仕事の経験が積みづらい
・雇用条件や給与があまり良くない
・転職で不利になりやすい

事業会社の場合と同じで、中小ベンチャーの支援会社は入る会社次第で、主体的な人には大きく成長できるチャンスがありますが、逆に受け身な性格の人にはデメリットの方が大きいです。

大手の支援会社は、事業会社と比べるとどうしてもワークライフバランスが良くない点は避けられないのですが、それ以外はメリットが大きいです。

また次回の転職でも有利に働くことが多く、3年ほど働いてから事業会社に転職しスキルアップするコースも定番です。未経験でWebマーケティングに転職するのであれば、おすすめの選択肢です。

支援会社のワークライフバランスが事業会社と比べ悪くなってしまう理由
・複数の案件を同時に担当する場合がほとんどであり、そもそもの仕事量が多い
・事業会社の方がお客様なので、急な依頼にも逐一きちんと対応する必要がある

マーケティング部門の会社における地位で働き方が変わる

会社の中でWebマーケティングを担う部門の地位により、次のような違いが生まれてきます。

マーケティング部門の地位が高い
  • マーケターの待遇が良い(給与や社内での扱い)
  • きちんと体制が用意されているので、成長できる
  • 主体性を持って仕事できる
マーケティング部門の地位が低い
  • マーケターの待遇が悪い
    →給与面や社内での扱いに差がある
  • 体制が整っていない
    →学べる環境がなく、成長できない
  • 主体性を持って仕事できない
    →営業や経営層の言いなりになってしまう可能性

このようにマーケティング部門の地位が低いと、扱いも悪く成長できないまま消耗するばかりになってしまう可能性が高いので注意です。

大手企業であればマーケティング部門がきちんと整備されているところが多いです。

中小企業の場合は会社としてではなく、創業者や社長など経営者自身がWebマーケティングをどれほど重要だと考えているかで地位が決まる場合が多いです。

中小ベンチャーへの転職を考えている場合は、その点を以前にエージェント経由やWantedlyなどメディアの情報から確認することが重要です。

逆にいうと、ベンチャーでもマーケティングへの造詣が深い経営者に率いられた会社であれば、きちんとした待遇で若い年齢であっても大手より大きな裁量権を持って働け、かつ短期間で成長できる理想的な環境と言えます。

まとめ

以上、Webマーケティング転職における大手か中小ベンチャーの選び方について解説しました。

中小ベンチャーでも待遇がよく成長できる環境の整った会社もありますし、大手の事業会社でもマーケティング部門の地位が低くマーケターが働きづらい会社もあります。

会社によって待遇や仕事内容がまちまちであるのがWebマーケティングの特徴なので、求人表を元に各社細かくチェックすることが大切です。

業界全体的な傾向としてデジタルマーケティングの需要は右肩上がりで高まっていますので(コロナ禍でさらに加速)、転職する側としては求人倍率の高い今がいろいろな企業を選り好みできるチャンスであることは間違いないです。

この記事が後悔のない転職活動の参考になれば嬉しいです!

ABOUT US
ケイタム(ハジメ)
1990年2月生まれ みずがめ座 経歴:早稲田大学→音響系EC会社→Web広告代理店にて広告運用→Web系スタートアップ 趣味:音楽、読書、チャイ、競馬、アウトドア、ラーメン屋めぐり 好きなアーティスト:スピッツ/くるり/サザンオールスターズ/Fishmans/The Beatles/Jamiroquai/Copeland 好きな馬:キセキ