芸能ニュースで「あーあいつは不倫しそうだな」と思う芸能人が実際に不倫しても意外と世間の風当たりは強くなくて。逆に良い人そうだなーというイメージを持った人が不倫したら猛バッシングを食らったりって、ありますよね。
そう、誰かのことを「怖い」と思うのは、見た目の印象とは裏腹に、頭の中で何を考えているか分からない時なんじゃないかな?
と思うのです。
いつも何かに怒っている社長は、出会って最初の頃は怖い人だなと思っていても、しばらくすると慣れてきて「あぁ怒ってばかりいる人なんだな」と分かる。そうすると「あっまた怒ってる」とむしろ可愛く感じるもの。
恋愛でもそう。告白して向こうがなんて返すか分からないくてドキドキする、だからその瞬間を怖いなと感じちゃいますよね。
そういった意味で考えると、一番怖い人って、表面的には柔和で人あたりがいいんだけど、実は裏では何を考えてるか分からない人。裏表がある人だと思うんです。
表面的にはいい人なのに、裏では理解できない思考回路を持っている。裏表のある人。そんな人が一番怖い。
そして、なぜ怖いかというと、彼らは自分のことしか考えていないから。
『自分の小さな「箱」から脱出する方法』という本にちょっとヒントになりそうなことが書いてあった。
この本を一言で要約するとこう。
「人間関係が上手くいかないなー」と思う時の原因はたった一つしかない、箱に入っているからだ
???
だと思うので少し解説すると、この「箱」っていうのは電話ボックスみたいなものだと思ってください。もちろん、実在しない意識上の電話ボックスです。
そしたら、人と向かい合って雑談しているのに、自分だけその電話ボックスに入ってしまっている状態をイメージしてみてください。
この箱に入っている状態では何が起こるかというと、自分のことしか見えてない状態になるんですね。向かい合っている相手のことを考えられなくて、自分にしかベクトルが向かなくなる。
心の中で好きだと思っている人に向かって自慢話をしてしまう。
これも、好きな人に自分をよく見せたいという思いが先走ってしまった結果、箱に入ってしまう例です。自慢話を聞いて楽しい人はいませんからね。
仕事が長引きヘトヘトで帰宅したある日、子どものことで奥さんから相談を受けたとしましょう。「それはなんとかしなきゃ」と思いながら、とにかく休みたい自分の気持ちを優先して「また明日ね」と邪険に扱ってしまう。
これも、疲れのせいで箱に入り、自分のことしか考えられなくなってしまった状態です。奥さんはストレスに感じます。
こんな風に、相手ではなく自分にベクトルが向いているコミュニケーションが「箱に入っている状態」なのだと言います。
そして、自分を優先して相手への思いやりをなくしたその状態が、人間関係のうまくいかない一番の原因なんだと。
だから「今自分が箱の中にいるか、箱の外にいるか」せめてこれだけを意識して人とコミュニケーションすることで人間関係は改善するよ、ということです。
だから僕が思う一番怖い人、それは「笑顔で順番を譲ってくれる人」
列に並んでいて、善意で順番を譲るというのは良いこと。でもそれを笑顔でする人は、きっと頭の中で「人に順番を譲る自分って優しい良いやつ」だと考えてニヤけてる。
そんなヤツには要注意。「箱」に入っている、裏表のある人だ。
どんなことをするにも、自分が周りからどう見えるかを最優先に考える自己中心的な人である可能性が高い。
でもはたから見ると「良い行いをしている人」に見えるから分かりづらい。
だからこのタイプの裏表ある人は怖いのだ。
TVニュース番組で見かける、犯罪者のご近所さんがよく言うセリフ。
「あいさつもしっかりして、好青年って感じの印象だったけどねぇ。」
そんな人かもしれない。
自分は大丈夫だと思うかもしれない、でも人は無意識に逆らえない。
せめて「今自分が箱の中にいるか、箱の外にいるか」これだけはちゃんと意識して人と関わっていきたい。