こんにちは!kei_tamです!
メンタリストDaiGoの2015年の著作『なぜか周りに助けられる人の心理学』のレビューです。
この本は一言でいうと「人付き合いを楽にするヒントが得られる」本でした。
- 人の役に立ちたいという思いがある人
- 人間関係づくりにコンプレックスがある人
- 「人から好かれたい」という思いを抱えている人
『なぜか周りに助けられる人の心理学』レビュー
『人は、大切な人のことを「助けてあげたい」と思う生き物なのであって、「助けてくれる人だから」という理由で人を好きになるわけではないのです。』
『なぜか周りに助けられる人の心理学』メンタリストDaigo
この本のエッセンスがこの一言に詰まっています。
僕はこの一節を読んでけっこうなカルチャーショックを受けました。
僕はグレーゾーンの発達障害があり、かなり激しい人見知りを抱え、人付き合いが大の苦手な人間です。
当然、「人から好かれることをする⇒人から好かれる」だと思っていました。
たとえば面白い話をするとか、人には優しくするとか。
…この本を読むまでは
人から自分がどう思われているかが気になって仕方がない人は、とにかく繊細で、思いやりがあって、優しい。
それでも人から好かれないのは、自分に自信がないからどこか暗いイメージを纏っていたり、話が上手くないから、だと思っている。
つまり相手に何か「してあげる」ことが、相手に振り向いてもらうために必要だと思っているんですね。
でも実は逆、相手に何かを「してもらう」ことが、相手に振り向いてもらうために必要なことだ、というのが本書のテーマ。
女性を助けた「男性」の方が女性に恋をする
川で溺れていた女性と、それに気づいて助けた男性、どちらが好意を抱いたか。
というエピソードが登場します。
実は好意を抱くのは、「助けてもらった」女性ではなく「助けた」男性の方なのだそう
これって実は衝動買いと同じ論理が働いていて、
衝動的にそれなりに高い買い物をしたあと、「これで良かったのかな?」という思いもありつつ「いや買う価値はあったんだ」とあとから購入したことをなんとか納得しようとする、そんな経験がありませんか?
「人は感情でものを買って、あとから理性でその行為を正当化する」と言われます。同じことが人間関係でも起こっているのです。
感情に従って人のために何かをしたとき、理性でその行為を正当化しようとする。
上のエピソードの場合、「溺れていた女性を助けたのは、その女性のことが好きだったからだ」と辻妻を合わせて納得するわけです。そして一度そのように考えると、もうそれが現実になってしまう。
こうした心の働きを「認知的不協和の解消」と言います。
弱みを見せる人ほど他人から愛される
これも自分に自信がない人の思考とは逆の心理学的な真実が登場します。
理屈は先ほどと同じです。
弱みをみせる⇒「助けたい」となり相手から助けてもらう⇒好かれる
となるわけです。
昔の僕もそうでしたが、自分に自信がない人ほど自分の弱みを隠そうとします。
もし自分の弱みを晒してしまったら、人が自分を見下すような気がして防衛本能が働くからです。
『優しくしたり、親切にしたり「何かをやってあげる」ことで自分が良い人物だということをわかってもらおうとする』
『なぜか周りに助けられる人の心理学』メンタリストDaigo
心当たりのある人も多いのではないのしょうか?
もちろんこれもけっして間違いではないです。
ただ「いい人」にはなれるが「好きな人」にはなれない、という話です。
この場合、認知的不協和の解消によりどんどん「自分は好きになる」でも「相手から好かれはしない」のだそうです。
このような「人間関係の悩み」に関する具体的なアドバイスが次々と紹介されていきます。
おわりに
「人から好かれたい」という人間関係の悩みを抱えている人にとっては目から鱗の情報が盛りだくさんな本だと思います。
逆に、けっこう具体的な心理術的な話がメインになるので
- 「人を操るテクニック」という言葉に抵抗がある人
- 今の自分に満足している人
ただテクニックとはいえ、人間の習性に沿ったものがほとんどなので、眉に唾をつけて読む必要はないかなと思います!
それでは、みなさんの人生が前向きになることを祈って!
See you next time!