コミュ障の改善に「音読」って効果あるの?【解説します】

こんにちは!kei_tamです!

コミュ障の改善に音読って効果あるの?

今回はこの疑問に答えていきたいと思います。

僕は1990年生まれですが、物心がついてから20年以上コミュ障に悩まされてきました。

学生時代で一番つらかったのは昼休み。
体育会の部活の人たちが楽しそうに話しているのが羨ましくてしょうがなかったです。

自分は口ベタで自信もなかったので彼らと同じ教室にいるのが居心地悪く、
毎日教室を抜け出して図書室や誰も通らない校舎の裏手を歩いて時間を潰していたりしました。

しかし、20代も後半になってWAIS-IIIという大人向けの知能検査を受け、発達障害グレーゾーンだと判明したことをきっかけに改善の努力をして、今ではコミュ力に自信を持つことができるようになりました。

そんな僕がコミュ障改善のために行い効果の上がった方法一つが「音読」です!

それでは、音読のやり方や注意点も含めてお伝えしていきます。

コミュ障の改善に「音読」って効果あるの?

結論からいうと、
音読は脳科学的にも有効性が研究されており、コミュニケーション能力の向上に効果が期待できます。

なぜかというと、
音読をすることで前頭葉の前頭前野というコミュニケーションを司る脳の部位が刺激されるため

その結果「あっ、言葉がスラスラでてくる!」というハッピーな状態に入ることができるのです!

実際に脳科学の分野でも音読はコミュニケーション能力の向上に効果があるという研究がされていて、脳トレゲーム監修でおなじみの川島隆太教授や脳神経博士の築山節氏も音読が前頭葉の働きを活発にさせると述べています。

僕はこれまで素読が脳の機能を高める実証データをたくさん取ってきましたが、そこで分かったことの一つはできるだけ速く読むトレーニングの効果です。速く読むことで頭の回転速度が上がります。例えば、早口言葉のようなものを毎日やっていると、脳がつくり替えられるということが見えてきたんですね。

脳トレの川島隆太さんが実証データ「速音読で、脳の回転速度が速くなる」

【コミュ障改善】効果の高い音読のやり方

コミュ力向上の目的で音読を行うのであれば、
先ほどの川島隆太教授の話の中にも出てきた「速音読」が有効です。

ただ文章を声に出して読むだけでなく、できるだけ早く読む、という音読のやり方ですね。
さらに、内容をすべて理解できなくてもいいからできるだけ難しい本を選ぶと良い、と言われています。

理由としては、
脳(前頭葉)に負荷を掛けるのが目的
だからです。

筋トレと同じだと考えると分かりやすいです。
筋肉が太くなる仕組みはこうです。

ウェイトトレーニングで必要以上の負荷を体にかける

体が「このままじゃ耐えらない!」と反応して筋肉を太くする

マッチョ化

音読が前頭葉を刺激する仕組みも同じで、

速音読で前頭葉に負荷をかける

大量の情報を処理するために脳内の血流量を増やして対応する。頭の回転が早くなる。

コミュ力アップ!

というわけです。

なのでコミュ力向上には、難しい本をできるだけ早く読む「速音読」が有効なのです。

「古文の教科書がスゴく効く!」って聞いたこともあるよ

やるべき時間帯は朝!

築山節氏の著書『脳が冴える15の習慣 記憶・集中・思考力を高める』によると、
朝のルーティーンとして10分以上やるのがおすすめ。

1日の始まりに行うことで、その一日のパフォーマンスをあげることができます。

単純に、人と会うのは主に昼間なので。
逆に夜寝る前にやると頭が冴えて眠れなくなってしまうかもしれません。。

「音読」は素晴らしい。でも注意点も…

経験則として、音読をしたから100%気分が良くなる、というわけではありません。

というのも、
コミュニケーション能力は頭の回転の速さと同様かそれ以上に、メンタルのコンディションに大きく左右されるからです。

「今日は誰とも話したくない気分。終わったらすぐ家に帰りたいなぁ。」
「人と関わるの面倒だなぁ」

朝起きた瞬間にこのような気分だった経験がきっとあるはずです。
人間はその日によってメンタルが変わるものなんですね。

そして「人と関わりたいな」と気分が良い時の音読はとても効果があるのですが、
「人と関わりたくないな」というダウナーな気分の時は、会話の中身以前に人と関わる気力が薄れているので、あまり効果は期待できません。

じゃあどうすればいいの??

有酸素運動とセットでやると効果バツグン!

メンタルのコンディション(自己肯定感と呼ばれるもの)を変える効果は、音読にはあまりないです。

では気分を上げるにはどうしたらいいか?

その際に特に有効なのが、体を動かすことです。

運動であればなんでも良いのですが、特にウォーキングやジョギングなどの有酸素運動が効果があると言われています。

実際に運動はうつ病の改善にも効果が見られています。

運動すると体を動かすので、脳幹が刺激され、エネルギーと情熱と関心とやる気が湧き上がってくる。[…]
一方、脳の上位にある前頭前野において、運動は、セロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリン、BDNF、VEGFといった、これまでに挙げたすべての化学物質を調整して、わたしたちの自己概念を変化させる。[…]
そうやって前頭前野をがんじがらめの状態から解放して、好ましい情報を記憶できるようにし、うつの悲観的な思考回路から脳が抜け出せるようにする。

ジョン.J.レイティ『脳を鍛えるには運動しかない!』

特に軽いウォーキングを朝15分くらいやると良いと言われています。
逆にジムに行ったり激しい運動を朝してしまうとエネルギーを消費してしまい、昼間のパフォーマンスが低下するので注意してくださいね。

体験談

最後に、自分が音読をやるようになった体験談を少しお話しします。

人とのコミュニケーションといえば会話。
会話といえばキャッチボール。
ポンポン話を続けるから、盛り上がって楽しくなるもの。

それは分かっているんです。

でも人と話している時に「言葉が頭の中に浮かんでこない」という状態に陥ることがよくありました。

「会話が続かないじゃん!何で何も言わないの?」
そうせかされても、何も言わないのでなくて、何も言えないのです。頭の中に言葉がないから。

それがコンプレックスになっているから、

「何か言わないといけない。」

たとえ頭の中に言葉がなくても脅迫観念に駆られて話す。
すると結果として、どうでもいいことや、話の筋と合っていない自分でもよく分からないことを言って、話が弾まない。ひどい時には沈黙に陥ってしまう。

そうして「やっぱり自分は上手くできない人間なんだ」と自信を失くしてしまう。

完全な負のスパイラルにはまっていました。

「良くなりたい」という思いがあるだけで前に進んでいる

この記事をみてくれているということは、自分を変えたいという意思があるはず。
そうであれば、試行錯誤の中から自分にあったコミュ力を高める方法はきっと見つかっていきます。

「どうせ自分は」とできない自分を受け入れてしまったり、他人を「うざい」などとけなすこじれた考えに至ってしまったら、もう改善は難しいです。

その点で、今のあなたの考え方には正しい方向性です。自信を持って良いです

おわりに

それでは、この記事のおさらいです。

  • 「音読」はコミュ障改善に効果がある
    できる限り早く読む「速音読」が特に効果アリ
  • 朝の10分以上のルーティーンにすると良い
    一日のパフォーマンスが上がります
  • 有酸素運動とセットでやると効果バツグン
    運動でメンタルを整え、音読で頭の回転を上げる → コミュ力アップ!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


ABOUT US
ケイタム(ハジメ)
1990年2月生まれ みずがめ座 経歴:早稲田大学→音響系EC会社→Web広告代理店にて広告運用→Web系スタートアップ 趣味:音楽、読書、チャイ、競馬、アウトドア、ラーメン屋めぐり 好きなアーティスト:スピッツ/くるり/サザンオールスターズ/Fishmans/The Beatles/Jamiroquai/Copeland 好きな馬:キセキ